スタイニーボトルの開発
昭和62年の「スーパードライ」の登場と、その後のお客さまのライフスタイルの変化により、ビールの流れは「びんから缶へ」と変化していきました。
しかしそんなアサヒビールが、今度はびんビールに新しい命を吹き込むべく「スーパードライスタイニー」を世に送り出したのには、一体どのような背景があったのでしょうか。
できれば缶より“びん”で飲みたい
びんビールとグラス
「スーパードライスタイニー」開発のきっかけとなった調査が2つあります。ひとつはアサヒビールが定例的に行っている「ビールに関するお客さま意識調査」。その容器に関する項目で、実に4割以上のユーザーが「できれば家庭でも、缶よりびんでビールを飲みたい」と答えていたのです。またここ数年、市場で缶ビール比率が上昇する中「びんビールへのこだわり」の比率はほとんど変化していません。つまり、取り扱いの便利さから缶ビールを常飲しているものの、依然かなりの数の「潜在的びんビールユーザー」が存在することが分かったのです。
「環境」に対する意識変化
スタイニーボトル
もうひとつの注目すべきデータは「環境」に関する調査結果でした。当時も、お客さまが商品を購入する際に特に重視していたのが、この「環境」への問題です。すなわち「買った(消費した)後に、どのように容器を処理するか」は、商品購入の際の重要なファクターとなってきており、「多少不便でもリターナブル容器を普及させるべき」(67%)、「環境保全のためなら多少価格が上がっても我慢する」(74%)というように、お客さまの環境意識は高まりつつありました。
この調査結果を得て、アサヒビールは「新しいリターナブルびんの開発」を、もはや大きな社会的ニーズであると感じたのです。
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